歴代バロンドール最終順位一覧:サッカー界の最高峰を極めた選手たち
Last Updated on 2024年3月11日 by ピントゥリッキオ
このブログではサッカー選手にとって最高峰の栄誉であるバロンドールを受賞した選手や、最終順位についてまとめました。
サッカー界の最高峰を極めた選手たちの軌跡を振り返りましょう。
他のリーグの得点王に関するランキングについても以下ブログでまとめてますので是非ご確認ください(^^)
バロンドールとは?
バロンドール(男子)は、フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が毎年選ぶ、世界で最も優れたサッカー選手に贈られる賞です1。1956年から始まり、2023年の受賞者はリオネル・メッシでした2。メッシは史上初めて欧州以外のクラブに所属している選手として受賞し、8回目の受賞で新記録を樹立しました2。バロンドールはサッカー選手にとって最も名誉ある個人賞とされています1。
バロンドールの受賞者は、世界中のサッカー記者の投票で決まります1。選考対象は全世界でプレーする選手で、30人のショートリストから上位5名を選出します3。1位の選手が5ポイントを獲得し、2位の選手が4ポイント、3位が3ポイント…とポイントを獲得します3。最も多くのポイントを得た選手がバロンドールの受賞者となります3。
バロンドールの歴代受賞者は、ほとんどが欧州と南米出身の選手です1。アジア出身の選手では、ソン・フンミンが2022年に11位にランクインしたのが最高です4。日本人の選手はノミネートされたことはありますが、得票ポイントを獲得したことはありません1。また、攻撃的なポジションの選手が受賞していることが多く、DFの受賞者は3人、GKの受賞者は1人しかいません1。
バロンドールは、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で中止されましたが、2021年から再開されました5。2024年のバロンドールは、12月にパリで発表される予定です
なお1995年以降はUEFAに加盟するクラブでプレーしていれば国籍は問われなくなりましたが、それまでは欧州の選手のみが対象でした。
①バロンドール歴代最終順位
それでは歴代のバロンドール最終順位です。
受賞年 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
2023 | メッシ(バルセロナ) | ハーランド(マンC) | エムバペ(PSG) |
2022 | ベンゼマ(Rマドリード) | マネ(リバプール) | デブライネ(マンC) |
2021 | メッシ(バルセロナ) | レヴァンドフスキ(バイエルン) | ジョルジーニョ(チェルシー) |
2020 | 新型コロナのため中止 | ||
2019 | メッシ(バルセロナ) | ファン・ダイク(リバプール) | C・ロナウド(ユベントス) |
2018 | モドリッチ(Rマドリード) | C・ロナウド(ユベントス) | グリーズマン(Aマドリー) |
2017 | C・ロナウド(Rマドリード) | メッシ(バルセロナ) | ネイマール(PSG) |
2016 | C・ロナウド(Rマドリード) | メッシ(バルセロナ) | グリーズマン(Aマドリー) |
2015 | メッシ(バルセロナ) | C・ロナウド(Rマドリード) | ネイマール(バルセロナ) |
2014 | C・ロナウド(Rマドリード) | メッシ(バルセロナ) | ノイアー(バイエルン) |
2013 | C・ロナウド(Rマドリード) | メッシ(バルセロナ) | リベリー(バイエルン) |
2012 | メッシ(バルセロナ) | C・ロナウド(Rマドリード) | イニエスタ(バルセロナ) |
2011 | メッシ(バルセロナ) | C・ロナウド(Rマドリード) | シャビ(バルセロナ) |
2010 | メッシ(バルセロナ) | イニエスタ(バルセロナ) | シャビ(バルセロナ) |
2009 | メッシ(バルセロナ) | C・ロナウド(Rマドリード) | シャビ(バルセロナ) |
2008 | C・ロナウド(マンU) | メッシ(バルセロナ) | Fトーレス(リバプール) |
2007 | カカ(ミラン) | C・ロナウド(マンU) | メッシ(バルセロナ) |
2006 | カンナバーロ(ユベントス) | ブッフォン(ユベントス) | アンリ(アーセナル) |
2005 | ロナウジーニョ(バルセロナ) | ランパード(チェルシー) | ジェラード(リバプール) |
2004 | シェフチェンコ(ミラン) | デコ(バルセロナ) | ロナウジーニョ(バルセロナ) |
2003 | ネドベド(ユベントス) | アンリ(アーセナル) | マルディーニ(ミラン) |
2002 | ロナウド(インテル) | ロベカル(Rマドリード) | カーン(バイエルン) |
2001 | オーウェン(リバプール) | ラウール(Rマドリード) | カーン(バイエルン) |
2000 | フィーゴ(Rマドリード) | ジダン(ユベントス) | シェフチェンコ(ミラン) |
1999 | リバウド(バルセロナ) | ベッカム(マンU) | シェフチェンコ(ミラン) |
1998 | ジダン(ユベントス) | シューケル(Rマドリード) | ロナウド(インテル) |
1997 | ロナウド(バルセロナ) | ミヤトビッチ(Rマドリード) | ジダン(ユベントス) |
1996 | ザマー(ドルトムント) | ロナウド(バルセロナ) | シアラー(ニューキャッスル) |
1995 | ジョージ・ウェア(ミラン) | クリンスマン(バイエルン) | リトマネン(アヤックス) |
1994 | ストイチコフ(バルセロナ) | Rバッジョ(ユベントス) | マルディーニ(ミラン) |
1993 | Rバッジョ(ユベントス) | ベルカンプ(インテル) | カントナ(マンU) |
1992 | ファン・バステン(ミラン) | ストイチコフ(バルセロナ) | ベルカンプ(アヤックス) |
1991 | パパン(マルセイユ) | マテウス(インテル) サビチェビッチ(Rスター) パンチェフ(Rスター) | |
1990 | マテウス(インテル) | スキラッチ(ユベントス) | ブレーメ(インテル) |
1989 | ファンバステン(ミラン) | バレージ(ミラン) | ライカールト(ミラン) |
1988 | ファンバステン(ミラン) | フリット(ミラン) | ライカールト(ミラン) |
1987 | フリット(ミラン) | フットレ(Aマドリード) | プトラゲーニョ(Rマドリード) |
1986 | ベラノフ(Dキエフ) | リネカー(バルセロナ) | プトラゲーニョ(Rマドリード) |
1985 | プラティニ(ユベントス) | ラルセン(ヴェローナ) | シュスター(バルセロナ) |
1984 | プラティニ(ユベントス) | ティガナ(ボルドー) | ラルセン(ヴェローナ) |
1983 | プラティニ(ユベントス) | ダルグリッシュ(リバプール) | シモンセン(チャールトン) |
1982 | Pロッシ(ユベントス) | ジレス(ボルドー) | ボニエク(ユベントス) |
1981 | ルンメニゲ(バイエルン) | ブライトナー(バイエルン) | シュスター(バルセロナ) |
1980 | ルンメニゲ(バイエルン) | シュスター(バルセロナ) | プラティニ(サンテティエンヌ) |
1979 | キーガン(HSV) | ルンメニゲ(バイエルン) | クロル(アヤックス) |
1978 | キーガン(HSV) | クランクル(バルセロナ) | レンセンブリンク(アンデルレヒト) |
1977 | シモンセン(BMG) | キーガン(リバプール) | プラティニ(ナンシー) |
1976 | ベッケンバウアー(バイエルン) | レンセンブリンク(アンデルレヒト) | ヴィクトル(Dプラハ) |
1975 | ブロヒン(Dキエフ) | ベッケンバウアー(バイエルン) | クライフ(バルセロナ) |
1974 | クライフ(バルセロナ) | ベッケンバウアー(バイエルン) | デイナ(ワルシャワ) |
1973 | クライフ(バルセロナ) | Dゾフ(ユベントス) | Gミュラー(バイエルン) |
1972 | ベッケンバウアー(バイエルン) | Gミュラー(バイエルン) | ネッツァー(BMG) |
1971 | クライフ(アヤックス) | マッツォーラ(インテル) | ジョージ・ベスト(マンU) |
1970 | Gミュラー(バイエルン) | ボビームーア(ウエストハム) | リーヴァ(カリアリ) |
以上、いかがだったでしょうか?
バロンドールは、クラブやワールドカップの影響を大きく受けるため、その時代のサッカーを象徴しています。
クラブシーンでは、
①1970年代のクライフのアヤックス・バルセロナ
②1980年代の将軍プラティニのユベントス
③1980年後半のファンバステン、フリット、ライカールトのグランデミランなど。
代表シーンでは
①1982年パオロ・ロッシ(ワールドカップ優勝)
②1990年マテウス(ワールドカップ優勝)
③1998年ジダン(ワールドカップ優勝)
④2002年ロナウド(ワールドカップ優勝)
⑤2006年カンナバーロ(ワールドカップ優勝)など。
その時代の最強のクラブチームやワールドカップ優勝チームから獲得するケースがほとんどでした。
しかし、こんなバロンドールの流れを完全に打ち切る二台モンスターが現れます。
2000年代後半から14,5年に渡り「メッシ・ロナウド時代」が訪れ、二人の一騎打ちの時台が続きました。
個人的にはクラブの結果を重視した決定も、圧倒的な個による決定も尊重します。
なぜならそれこそが、その時代のサッカーや民意なのです!
こうした時代背景を楽しみながら振り返るとより感慨深い記録となりますね!
②バロンドール獲得回数ランキング
続いては選手別のバロンドールの獲得回数を見てみましょう。
順位 | 氏名 | 獲得回数 | 獲得年 |
---|---|---|---|
1位 | メッシ | 8回 | 2009,10,11,12, 15,19,21,23 |
2位 | Cロナウド | 5回 | 2008,13,14, 16,17 |
3位 | プラティニ | 3回 | 1983,84,85 |
3位 | クライフ | 3回 | 1971,73,74 |
3位 | ファンバステン | 3回 | 1988,89,92 |
6位 | ベッケンバウアー | 2回 | 1972,76 |
6位 | ロナウド | 2回 | 1997,2002 |
6位 | ディステファノ | 2回 | 1957,59 |
6位 | キーガン | 2回 | 1978,79 |
6位 | ルンメニゲ | 2回 | 1980,81 |
やはりメッシ、ロナウドは異次元ですね!
この2人がそれぞれ別の世代に生まれていたら、お互い10回以上獲得していたのではないでしょうか?
また1995年以前は欧州の国籍の選手以外は対象外の賞でした。
ですので、ペレ、ジーコ、マラドーナ、ロマーリオ、バティなどの名だたる選手は名前がありません。
1995年以前に南米選手も対象であった場合の順位も見て見たかったですね!
③クラブ別バロンドール獲得ランキング
続いてはクラブ別のバロンドールの獲得回数を見てみましょう。
順位 | クラブ名 | 獲得回数 | 獲得人数 |
---|---|---|---|
1位 | Rマドリード | 12回 | 8人 |
1位 | バルセロナ | 12回 | 6人 |
3位 | ユベントス | 8回 | 6人 |
3位 | ACミラン | 8回 | 6人 |
5位 | バイエルン | 5回 | 3人 |
6位 | マンチェスターU | 4回 | 4人 |
7位 | Dキエフ | 2回 | 2人 |
8位 | インテル | 2回 | 2人 |
9位 | ハンブルガーSV | 2回 | 2人 |
クラブ名を見ると、クラブの歴史、実績、格すべて世界レベルのチームばかりです。
Dキエフや、ハンブルガーSVなど、若干の古豪扱いのチームもありますが、
それ以外はここのチームが「トップオブトップ」で間違いないでしょう。
2000年代以降にチーム力をつけたチーム、
アーセナル、チェルシー、マンC、PSGなどは、
歴史という点では、まだトップオブトップではないのですが、
今後ここにどう食い込んでくるか期待しましょう!