CLベストゲーム:2004−2005 ミランVSリバプール(決勝)
Last Updated on 2023年11月17日 by ピントゥリッキオ
今回のブログでは筆者の心に残っているUEFAチャンピオンズリーグのベストバウトについて記載していきます!
なおチャンピオンズリーグの歴代優勝チーム・決勝カードや歴代得点王については以下のブログにて記載してますので是非ご覧ください(^^)
UEFAチャンピオンズリーグとは?
UEFAチャンピオンズリーグ(UCL、英: UEFA Champions League)は、欧州サッカー連盟の主催で9月から翌年5月に行われる、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会です。すなわちヨーロッパで一番強いサッカーチームを決める大会です。
1955年にUEFAチャンピオンズカップとして始まりまして、1992年にUEFAチャンピオンズリーグに名称が変更されました。
ベストバウト〜2004−2005 ミランVSリバプール(決勝)
今回は、今でも語り継がれる伝説の「イスタンブールの奇跡」をベストバウトに挙げさせてもらいました!
最初に結果を振り返ります。
★試合結果★
《2004−2005CL決勝》2005/5/25
スコア:ミラン−リバプール 3−3(PK2-3)
得点:(ミラン)マルディーニ、クレスポ、クレスポ (リバプール)ジェラード、シュミチェル、シャビアロンソ
上記のようにPK戦でリバプールが優勝した大会でしたが、何が凄かったかと言いますと前半ミランが3点リードしていた試合を後半でひっくり返しての優勝でした!!
ここまでドラマチックな決勝は見たことありません!!
それでは試合内容について振り返ります。
盛大な盛り上がりを見せたスタジアムがその余韻を残しながらキックオフ! キックオフ直後、FKを獲得したミラン。キッカーはFKの名手、アンドレア・ピルロ。このFKに合わせたのがミランのバンディエラ・キャプテン、パオロ・マルディーニ! ミートしたボレーシュートがネットに突き刺さり、ミランが先制します。開始1分での先制点によりミランは圧倒的主導権を握ります。一方のリバプールはいいところなく試合が経過していきます。さらにハリー・キューウェルが23分に負傷してしまい、ウラジミール・スミチェルとの交代を余儀なくされるなど非常に追い込まれてしまいます。
この頃のミランは本当にドリームチームだったと思います。最終ラインはマルディーニ、ネスタ、スタム、カフーと強固な布陣。中盤はバランサーのセードルフ、ハードワークのガットゥーゾ、中盤の底でマエストロとなったピルロ、そしてルイ・コスタを押しのけ世界最高選手の一人となったカカ。タレント性、バランスも備えたミランを象徴する中盤。そして最前線はセリエAでの実績十分のクレスポ、全盛期のウクライナの矢シェフチェンコ。まさにドリームチームだったミランが主力を欠くことなく決勝に望んでいるわけですから、誰しもがミラン優勢を予想していたと思います。
その後も攻勢のミランは前半のうちに勝負を決めにきます。前半39分、43分にクレスポが得点を決めて3点リード。このまま前半を終え、ミランファンはお祭り騒ぎ。ここで勝負ありと誰もが思った瞬間でした。
しかしこの試合の見どころはここからです。リヴァプールのベニテス監督はこれまで一度も採用した事がない3バックへと変更し、リバプールのバンディエラ、ジェラードをより攻撃的に配置しました。すると54分、リーセのクロスをそのジェラードがヘッドで合わせて1点を返します。バンディエラの一撃で勢いに乗るリバプールはわずか2分後の56分にスミチェルがミドルシュートを決め、1点差まで詰め寄りました。スミチェルはキューエルの怪我により出場した選手です。リバプールサポータのユルネバがスタジアム中に響き渡り完全に逆襲モードです。そして60分、ジェラードがガットゥーゾに後ろから倒され、PKを獲得します! キッカーは若かりし日のシャビ・アロンソ。緊張の中、蹴ったPKはミランキーパーのヂーダが好セーブに阻まれる! しかし、こぼれ球をアロンソが詰めて叩き込み同点!!! 後半わずか6分間で3点を決め、試合は振り出しに戻りました! リバプールサポーターは歓喜に包まれます!!
その後は90分で決着が付かず、延長戦に入りました。延長戦は打って変わってミランが猛攻を仕掛けます。しかしキーパーのデュデクのファインセーブもあり、延長戦でも決着が着きませんでした。いよいよPK戦です。
PK戦。ミランはセルジーニョ、ピルロが外してしまうが、リヴァプールも3人目のリーセが外してしまいます。5人目のキッカーまで勝負はもつれましたが、デュデクが「デュデクダンス」として後世に語り継がれるクネクネとした動きから見事シェフチェンコのPKを止め、リバプールが見事優勝しました!!
リヴァプールに歓喜とビッグイヤーがもたらされ、スタジアムには、リヴァプールサポーターの歓喜の声がいつまでも響きわたっていました。
ベストバウトな理由
やはりなんといってもチャンピオンズ位リーグ決勝史に残る3−0からの逆転劇でしょう。ここまでのドラマチックな逆転劇は見たことがありませんでした。そしてキャプテンジェラードのゴールを皮切りに逆襲が始まったのもしびれましたね!
そしてリバプールサポーターの情熱の高さにも胸を打たれました。ユルネバの合唱をはじめとする諦めない気持ち、勝った時の一体感、全てを含めてこの試合のドラマを形成していたのだなと強く思います。
以上から今回のベストバウトに選ばせてもらいました。
余談・雑談
この決勝から2年後の2006−2007シーズンの決勝でミランとリバプールは再選します。その試合はミランが2−1で見事に優勝を飾ります。
ミランに2005年に無くて、2007年にあったもの、それは「フィリッポ・インザーギ」です。
インザーギはこの試合ミランの全得点にあたる2得点を決めました。一点目はまさにインザーギでFKのコースに走りこみ肩にボールがあたりゴールに吸い込まれました。まさに気持ちのゴールでした。
インザーギは優秀な選手ではありますが、生涯スタッツでは怪物クラスの得点力を誇っていたとは言えないと思います。それでも歴史に名を残しているのは大舞台での強さや、記憶に残るゴールが多いからだと思います。
技術ではなく嗅覚ひとつで世界一まで駆け上がる姿が非常にかっこよかったですね!
これからもブログ更新していきますのでお付き合いおねがいします!